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第26回鉄道模型ショウレポート

PART-8 KATO(カトー/関水金属)

2004年 7月29日取材
2004年 8月 9日作成

 順路としては最後のほうになってしまったKATO。Nゲージの老舗であるが、今年はDCCの展示や普及に力を入れている印象である。ブース内の展示のみならず、中央の集合レイアウトはDCC化されており、例年よりも列車運転本数の増発を実践していた。

■ ジオタウン

ジオタウン用ビル
▲新登場のビルいろいろ
ジオタウンを使ったレイアウト
▲ジオタウンのレイアウト

 ジオタウンという構想が実現してからというもの、続々と建物のラインナップが登場している。並べるだけで、最近の街並みが簡単に再現できるという優れもの。新登場のビル各種はいかにも都市の駅前に有りそうな雰囲気。当然一般住宅のストラクチャや、駅周辺アクセサリ、道路などもどんどん充実しているから、目を見張るものがある。

 KATOが1990年代以降、TOMIXが1980年代、GREENMAXが1970年代、TOMYTEC街並みコレクションが1960年代という設定で住み分けをしているのだろうか。これらを取り混ぜると凄いことになりそうな気がする。

 ところで、ジオタウンのレイアウト内に深田恭子さんの宣伝用トラックと思われし車輌が置かれていたが、KATOブースのスタッフの中にファンがいるのだろうか。

■ 車輌関係

キハ263系スーパーおおぞら
▲キハ263系スーパーおおぞら
211系3000番台
▲211系3000番台
183系・中央ライナー
▲183系・中央ライナー
オハ35系客車
▲オハ35系客車

 キハ263系はMicroAceと競作となった一品。北海道の列車に疎い私にとってはメーカー毎の外面的差異などほとんどわからないのでコメントしようがないところ。お好きなほうを購入するのが由であろう。

 211系3000番台は宇都宮線や高崎線で運用されているグループ。かつてはKATOの211系というと帯がTOMIXに比べて赤っぽい印象であったが、こちらはそうでもなさそうで、よりリアルになったような気がする。

 183系「中央ライナー」は、そもそも「あずさ」用にアコモ改造された183系がその座を追われて最近になって国鉄特急色にされた編成である。国鉄特急色なのに「国鉄特急マーク」がなかったり、客窓が大きくなってもお構いなしに赤帯を塗装していたりと、本来の183系の姿と異なる箇所があって、これがこの模型のポイントである。

 オハ35系客車はTOMIXと競作となった一品。KATOの旧型客車シリーズがより充実されることは良い限り。より趣き深い雑多な編成を組むことができそうである。

白色室内灯登場
▲白色室内灯の効果
「たから」号のコンテナ
▲「たから」号のコンテナ

 ようやくKATOからも白色LEDを用いた室内灯が登場する。左の写真は先述のオハ35系客車であるが、左側は白色室内灯を取り付けたもので、右側は電球色に光る白色LED室内灯(それとも従来の室内灯?)を取り付けたもの。旧型客車に蛍光灯の光?……それはともかく、消費電力や熱の発生を抑えるなど利点があるため、注目の一品である。

 チキ5000形コンテナ車を中心としたコンテナ特急「たから」号はMicroAceと競作となる。コンテナの形式を増やしたり、増結セットを柔軟に用意するなどの策が投じられるほか、EH10形電気機関車の再生産も予定されているようで、貨物列車のラインナップの充実が図られるようだ。

 それにしても、最近のKATOは他社との競合が多いようだ。

★ お品書き

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