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第26回鉄道模型ショウレポート

PART-4 TOMIX(トミックス/トミーテック)

2004年 7月29日取材
2004年 8月 3日作成

 高品質な車輌と、新世代のレールシステムの開発が続くTOMYTECのブース。KATOと並んで最大手の威厳があるラインナップが所狭しと並んでいる。

■ 新幹線

つばめ
▲新機軸が搭載される800系つばめ
あさま他
▲E1系Max新色、E2系「あさま」、E2系「はやて」

 TOMIXといえば新幹線というイメージが強いのだが、その路線を象徴するかのように新幹線の新製品が展示されている。まずは九州新幹線でデビューしたばかりの800系「つばめ」である。現状の暫定編成を模していることもあって、限定品として発売される模様。また、本製品では連結器が従来製品とは異なる新しいものとなるそうである。

 また、JR東日本の新幹線のE1系Maxには新色が登場しており、早速製品化のようだ。淡いピンク色のラインであるが、独特な色合いを再現している。

■ E231系、485系、その他いろいろ

E231系500番台
▲E231系500番台
E231系1000番台
▲E231系1000番台
E231系1000番台
▲ダブルデッカー試作品

 E231系はMicroAceが先陣を切って発売、そのあとKATOが手ごろな価格で発売開始という流れを経ている。TOMIXからも総武線と常磐線が発売されているが、続いて登場するのが山手線500番台と近郊型1000番台である。順番が一番最後となってしまったTOMIXであるが、カッチリとした仕上がりという印象である。ミニレイアウト上では、青白いHIDライトを点灯させている近郊型が走行していた(写真はブレてしまったので非掲載)。

 筆者は山手線と常磐線のE231系くらいしかよくわかっていないのだが、3社3様の利点盲点があると思うので、3社競作とはいえ、ユーザーの選択肢が増えることはそれはそれで良い事ではないだろうか。従来103系がNゲージ入門者向けの電車の定番であったが、関東圏ではこれからE231系がその役割を果たすことは想像するに値しない。クオリティの追求もしつつ入門しやすい低価格の実現という、難しいバランスを保つことが各社の責任になるだろう。

E231系500番台
▲485系、183系「まいづる」&「たんば」、キハ187系
E231系1000番台
▲コキ各車、キハ58系、DD51、三陸鉄道36形

 485系200番台のハイグレード仕様、183系「まいづる」&「たんば」は、いかにもTOMIXらしい雰囲気。キハ187系も短編成で楽しめそうな感じ。後述する車載カメラ対応版は別製品となる模様。

 コキ各種は台枠がシースルーとなり、コンテナを取り外すと線路が良く見えるリアルな仕様にリニューアル。キハ58系は冷房準備車と称するいわゆる非冷房版も登場。DD51はハイグレード版としてリニューアル。三陸鉄道36形のシーライナー塗装車は鮮やかなカラーリングが再現されていて、かなり目立つ。

■ 周辺設備・制御機器

島式・端ホームセット
▲端ホームセット
5灯式信号機5灯式信号機他
▲ 5灯式、2灯式の信号機が並ぶ

 端ホームセットは、島式ホーム(近代型)に用いる角型のエンド部分。KATO製品では当たり前のパーツであるが、なぜかTOMIXではカーブしているものしかなかった。今までなぜ開発されてこなかったのか理解に苦しむ一品。端ホームセットの導入によりホーム全体を直線にすることが可能になる。

 信号機にも灯りの数が5灯になっているものがいよいよ登場するほか、2灯式のものの実演も行われていた。掲示物によると4灯式信号機の開発も進行中とのことである。5灯式の信号機はモード設定ができるとのこと。

■ ミニレイアウト、自動制御システム、車載カメラシステム

ぐるぐる回っているだけみたい。
▲円形レイアウト
自動的に往復しています。
▲自動制御システム
ローカルバージョン
▲車載カメラ対応レイアウトその1
シティーバージョン
▲車載カメラ対応レイアウトその2

 左上の写真はカーブレールのみで構成されたミニレイアウト。短編成のディーゼルカーがぐるぐる回っている単調なものであるが、あまりスペースをとらずにすむエンドレスのレイアウトでは最小の姿であることは確かである。

 右上の写真は開発中の自動制御システムにより勝手に列車が動いているレイアウト。左右にトンネルがあるが、線路はその中で終わっている。単行のディーゼルカーがその間を往復するのである。途中の駅では必ず進行方向左側のホームに進入し、一定時間停車後にまた発車する設定になっている。これもあまりスペースを要せずにすむレイアウトの要素であり、自動制御システムの開発に期待したいところである。

 下段の写真は車載カメラシステムに対応しているレイアウトである。キハ187系(但し、当システム対応版)の先頭車には車載カメラが用意されており、運転席からの映像を楽しむことが可能というもの。しかも、無線ではなく線路に映像信号を送る構造であるため、ストラクチャやトンネルの電波障害を心配する必要がないという優れもの。価格がどこまで下がるのかが気になるところかもしれない。

■ ザ・カーコレクション

量産試作品
▲プリンスグロリア・スーパー6(手前左)、日産セドリック・デラックス(手前右)、
ダットサン・ブルーバード(奥左)、トヨペット・コロナ(奥右)
自分は西部署の大門だ!
▲警察車輌も充実
昭和30年代を再現
▲街並みコレクションにも最適

 ザ・バスコレクションと並んで興味深いザ・カーコレクション。ようやくその実体を目にすることになったが、さすが1/150サイズというだけあってかわいい感じの仕上がりである。時代設定が街並みコレクションやザ・バスコレクションと同じく昭和30年代ということもあって、クラシックな車として登場するもよし、レトロな風情を楽しむもよし。1箱に同車種異仕様が3台ずつランダムに入っている上、シークレットもあるとのこと。

■ ザ・バスコレクション

これがあの有名な「オバQ」。
▲いすゞBU15P
三菱のエアロスターですよ。
▲三菱MP218/618
国鉄バスセットは人気ありそう。
▲国鉄バスセット

 ザ・バスコレクションの第4弾であるが、こちらも興味津々の内容。三菱MP218/618(エアロスター)は筆者の世代にとっては馴染みのある車種。また、いすゞBU15PはオバQという愛称で有名な車種であり、愛嬌のあるスタイルはコレクションするに面白そうである。そして、国鉄バスセットが発売予定に入っているのだが、国鉄バスそのものがこのザ・バスコレクション全体を通して人気が集中している。今まで国鉄バスが欲しくても手に入れられなかった人にとっては待ち望んだセットかもしれない。

★ お品書き

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