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第26回鉄道模型ショウレポート

PART-6 GREENMAX(グリーンマックス)

2004年 7月29日取材
2004年 8月 4日作成

 京浜急行新1000系の完成品発表を行ったGREENMAX。完成品シリーズを続々と出していく一方で、キットは少量生産のCROSSPOINTに偏っている実情を踏まえると、GREENMAX本体からのキットの新製品の登場も待ち望みたいところである。

■ 新製品発表

GREENMAX新製品予告
▲新製品発表には、京浜急行電鉄新1000系、近畿日本鉄道22000系ACE、京王電鉄6000系があった。
京急新1000系の展示ジオラマ
▲京急新1000系8両編成
京浜急行一緒に京成電鉄も
▲京急と京成

 新製品では京急新1000系のほか、京王6000系の塗装済み板キット、近鉄22000系ACEの完成品が予告されている。京急と共にGREENMAXでは近鉄のラインナップが多いこともあり、それぞれ新旧の車輌との並びなどが楽しめることになりそうである。

 展示品で一番多いのが、新製品である京急新1000系である。新規部品の展示では意気込みを感じられたのだが、期待の新動力機構に関しての展示はなかったのが残念。京急をモチーフにしたジオラマが多かった感があるが、その中で乗り入れ先である京成の組み立て見本なども一緒に展示されているジオラマがあり、奥の深さを感じるところである。都営線や北総線もあればますます賑やかになりそうだ。

■ 京急新1000系を中心にジオラマが展開

京急新1000系の展示ジオラマ
▲対向列車からの展望風に撮れるようになっていたが、この先は車止め?
いい味出しているレイアウトの一角です。
▲京浜急行の歴代車輌を留置
京浜急行品川付近のあの踏み切りですな。
▲品川付近の名物踏切風ジオラマ

京急のラインナップはGREENMAXではかなりの数があるので、完成品のみならずキットも作れば賑やかな京急沿線を作り上げることも可能であるということが垣間見られる。これらの車種をすべて組み立てて作り上げるのは大変であるが、揃ったときの達成感はなかなかいいものになりそうな気がする。

■ 京王6000系の試作品も走行

京王6000系が走るレイアウト
▲流し撮りで京王6000系
JR北海道711系も走るレイアウト
▲宮沢模型から発売の711系100番台
京王6000系塗装済み板キットの完成見本
▲京王6000系キットの完成見本
京王6000系塗装済み板キットの完成見本
▲2両編成用屋根パーツも付属

 京急ばかりでなく、京王6000系塗装済みキットの完成見本も展示されていた。近年の塗装変更によって、車体の帯は細いものが2色となり、模型製作では少々ややこしくなった。これが塗装印刷済みとなり手軽に組み立てられるようになるようだ。また、キットの構成するランナーには2両固定編成を作成するときの屋根板パーツが新規に付属することになるそうだ。これで6000系キットにはさらに奥行きができたといえる。

 ただ、塗装済みキットといえば、組み立て中に接着剤がはみ出した場合に塗装が落ちてしまう懸念がある。タッチアップで修正するという手もあるが、塗装済みキットともなれば、せっかくの綺麗な塗装を損なわずに安心して組み立てられる構成になっていることが期待される。

 なお、右上の711系100番台(宮沢模型)は、中央の集合レイアウトおよび先述のニューモデルコーナー以外で展示されていたのはGREENMAXブースのみである。ということは、GREENMAX関連の製品なのか?

■ 工作意欲がそそられる展示

クロスポイントの製品の一例
▲渋めのラインナップが多いCROSSPOINT
カタログ掲載レベルの見本
▲ストラクチャーの完成見本
高層住宅が良い味出してます。
▲「公団住宅」キットを改造すれば作れそう
他社製品も含めたレイアウト
▲集合レイアウトの一角
駅前大通り
▲キットの使い方次第で大通りも賑やかに

 GREENMAXといえば工作抜きには語れないわけだが、これらの完成見本の展示やレイアウトを見ると工作意欲がそそられるものである。101系キットは筆者もただいま製作中なので、見本品をお手本に精進したいところである。CROSSPOINTの展示も、組み立てて塗装すればこのような渋い車種が出来上がるのだと考えると、手付かず状態のキットを早いところ作業していかねばと改めて思うところである。

 そのほか、ストラクチャ関連も注目しておきたい。キットの素組みの見本だけでなく、レイアウトで良い味を出している建造物を見る。たとえば、公団住宅や、車上駅中型駅(駅ビル)のキットも、単体ではなく複数つなげたり組み合わせることでより大きなものを作ることができるわけで、他社のストラクチャと共に手を入れれば、組み合わせ次第でいろいろな景色を生み出せるものであると痛感するところだ。

★ お品書き

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