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飯島興業バス

 飯島興業株式会社は埼玉県吉川市に本社のあるバス会社で、越谷市、吉川市、三郷市に路線を持つ。元々は貸切事業のみを行っていたが、乗合事業にも参入したこともあり路線バス網を少しずつ拡大させている。

※新越谷駅東口=南越谷駅南口である。同じ3番乗り場に発着しているが路線ごとに停留所の名前が異なるので注意。
※路線図や時刻表などの詳しい情報については飯島興業グループの公式サイトを参照のこと。

 なお、外から見た限り車体には社番の記載が見当たらないため、このページではナンバープレートの下の桁を社番の代用として表記している。

【乗合】吉川線、小松川工業団地循環線、三郷線

 吉川市と三郷市で運行されている路線バスでは、小型バスのエアロミディが運用されている。徐々に路線が増え、ダイヤ改正などの調整が行われているが、路線名の呼び名は時刻表、運賃表、路線図などを見るとまだまだ統一されていない様子である。よってここでは個人的に整理する意味を兼ねて便宜上の名称も使用している。

  • 吉川線(吉01系統/メディカルマイ線)
    吉川駅北口〜中央公民館入口〜工業団地中央〜中井一丁目〜上笹塚〜総合体育館前〜メディカルマイ
    ※中井一丁目は、「中井車庫」→「本社営業所車庫」→「中井一丁目」というように何度か名称の変更が行われている。この路線の開業当初は終点が中井車庫であったが後にメディカルマイへ延伸した際に、バス停が移転し名称を変更した模様である。
    ※メディカルマイは「メディカルコミュニティマイ」の省略形である。
  • 小松川工業団地循環線(吉川市内循環線)
    吉川駅北口〜中央公民館入口〜工業団地中央〜なまずの里公園〜中央公民館入口〜吉川駅北口
    ※南回りと北回りがある。
  • 三郷線(三01系統)
    新三郷駅西口〜ピアラシティ〜三郷中央駅〜三郷市役所〜三郷駅南口
    ※一部にピアラシティおよび三郷中央駅が終点・始発となる区間便がある。
    ※2007年5月21日のダイヤ改正より三郷市役所は平日の早朝・夜間と土休日は通過となった。

245号車(社番不明)

飯島興業バス/エアロミディ
撮影日:2006/05/21 吉川駅北口交差点

 7mサイズのエアロミディである。飯島興業では三郷市で最初の路線バスを開業させるにあたって用意した車種である。車体色は飯島興業の現在の標準色となっている他、初めて前面に社名の記載が入った。系統番号は方向幕に入っていない。

248号車(社番不明)

飯島興業バス/エアロミディ
撮影日:2008/06/07 新三郷駅西口仮設停留所

 245号車と同型車である。

250号車(社番不明)

飯島興業バス/エアロミディ
撮影日:2006/05/21 吉川駅北口交差点

 245号車と同型車である。

【乗合】流通団地循環線

 新越谷駅東口〜流通団地を結ぶ循環ルートの路線バス。運行は平日の7〜9時台、16〜21時台で、通勤輸送に徹している設定となっている。基本的に新旧の三菱ふそうのエアロスターが運用されているが、代車でエアロミディMK(観光バスタイプ)が運用されていることもある。グローバル交通の特定輸送と競合していて、グローバル交通の回数券は当然ながら使用不可である。

 系統番号は車内の運賃表示機によると南回りが22系統、北回りが23系統となっている。経由する停留所は2006年7月に調査した時点では下記のようになっていた。なお、同じ場所にありながら南回り・北回りで名前が異なる停留所があるので注意していただきたい。

  • 22系統[南回り]流通団地循環):
    新越谷駅東口→大森機械工業→カタトラエルゴ→アイ・エム・アイ→昭和図書→ヒューテック→ユニケアー→マックハウス→(北半周)→大森機械工業→新越谷駅東口
  • 23系統[北回り]流通団地循環
    新越谷駅東口→大森機械工業→サンエックス→竹田印刷→三井→流通団地公園→ニチレキ→日本デリバリー→プロロジス→マックハウス→(南半周)→大森機械工業→新越谷駅東口

 運行開始後しばらくして一部の停留所の名称が変更されたようであるが未確認である。当初は土曜日も運行されていたが運休となった。2007年2月末に南回りが運休となったため、その後は北周りのみの運行となった。2008年の時点では次のような停留所名となっていた。

  • 23系統[北回り]流通団地循環
    新越谷駅東口→大森機械工業→サンエックス→竹田印刷→三井→流通団地公園→ニチレキ→日本デリバリー→プロロジス→マックハウス→ユニケアー→ヒューテック→昭和図書→アイ・エム・アイ→カタトラエルゴ→大森機械工業→新越谷駅東口

 2008年5月末を以って北周りも含めて全便の運行休止となった。運行休止発表後は、エアロスターは運用に入らず、最終日までエアロミディによる運行となった。約4ヶ月の沈黙を破り、同年9月末より北周りのみ運行が再開された。

 なお、定期券・回数券購入申込書には当路線は「越谷線」と記載されている。

 この路線が特定輸送だった時代の写真は特定バスのページに掲載した。

183号車(社番08-09?)

飯島興業バス/エアロスター
撮影日:2007/07/06 新越谷駅入口交差点
飯島興業バス/エアロスター
撮影日:2007/07/06 越谷貨物ターミナル入口交差点

 三菱ふそうバスのエアロスター(MP218系)。飯島興業では少なくなってきた旧塗装のバスで、元は特定輸送に使われていた。前後の扉は共に折り戸となっている。前後の行き先方向幕は一般路線化に伴ってLED表示機に改造された。側面には行き先表示は無い。その形態からしてレア物になりそうな部類だと思われる。

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316号車(社番不明)

飯島興業バス/ニューエアロスター
撮影日:2007/02/07 越谷貨物ターミナル駅入口交差点
飯島興業バス/ニューエアロスター
撮影日:2006/07/20 新越谷駅東口停留所

 三菱ふそうバスのニューエアロスターで、前中扉の仕様。飯島興業標準カラーのワンステップバスである。導入時期は確認していないが2003〜2004年頃には見かけるようになったと記憶している。2005年9月いっぱいまでは南越谷駅〜流通団地間の特定輸送に使われていて、その頃は前乗り/中降りであった。2006年2月からは乗合登録に切り替えて新越谷駅から流通団地を循環する路線車として使われている。路線車へ切り替えた際、中乗り/前降りとなったほか、整理券発行機、運賃表示機の設置が行われた模様である。塗装に大きな変更はなく側面から越谷卸センターのロゴが消えただけである。社名の表記は非公式側の側面下部に小さく白字で「飯島興業株式会社」と書かれているだけにとどまっている。

 行き先方向幕はLEDとなっていて、前部と後部に設置されているが、側面には設置されていない。屋根上のマーカーランプは、前2個が朱色、後2個が赤となっている。

 車内はほとんどの席が前向きで左右それぞれ1列ないし2列の配置となっている。優先席の区分けは無く、床は緑系、座席も緑で統一されているので模型で作成する場合はシャーシパーツの車内側を緑色に塗れば雰囲気が出そうだ。新しいバスなのに運賃表示機の隣に古めかしい白いアナログ時計が付いていて、先代のバスから引き継いだのではないかと推測される。

 先述の通り2007年2月末に南回りが運休となったため、それ以後は主にミドリ安全株式会社の送迎用に使われている模様である。なお、2008年5月中旬に久しぶりに流通団地循環の北周りに充当されていたのを確認した。

365号車(社番不明)

飯島興業バス/エアロミディ
撮影日:2008/05/26 新越谷駅東口停留所

 普段は三郷線や吉川線といった小型車専用路線に使われているエアロミディで、行き先表示機がLEDになっているタイプである。流通団地循環線の運行休止が正式にアナウンスされたあとの最後の2週間は365号車がこの路線に充当された。

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