しらこばと車輌工場

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飯島興業バス

車両ギャラリー

 外から見た限り車体には社番の記載が見当たらないため、このページではナンバープレートの下の桁を社番の代用として表記している。

183号車(社番08-09?)

飯島興業バス/エアロスター
撮影日:2006/07/01 新越谷駅入口交差点
飯島興業バス/エアロスター
撮影日:2006/07/01 新越谷駅東口停留所

 三菱ふそうバスのエアロスター(MP218系)。飯島興業では少なくなってきた旧塗装のバスである。前後の扉は共に折り戸となっている。2005年9月いっぱいまでは南越谷駅〜流通団地間の特定輸送に使われていて、その頃は前乗り/後ろ降りであった。2006年2月からは乗合登録に切り替えて新越谷駅から流通団地を循環する路線車として使われるようになった。路線車へ切り替えた際、後ろ乗り/前降りとなったほか、整理券発行機、運賃表示機の設置、行き先方向幕のLED化など、全面的に更新工事が行われた模様である。リアの乗降中ランプの設置はいつ行われたかは未確認である。塗装は変更されておらず、側面から越谷卸センターのロゴが消しただけの旧塗装のままとなった。社名の表記は非公式側の側面下部に小さく「飯島興業(株)」と書かれているだけにとどまっている。屋根上のマーカーランプは、前2個が朱色、後2個が赤となっている。

 車内は全ての席が前向きで左右それぞれ1列ないし2列の配置となっている。優先席の区分けは無く、床は緑系、座席も緑で統一されているので模型で作成する場合はシャーシパーツの車内側を緑色に塗れば雰囲気が出そうだ。運賃表示機の横には古めかしい白い円形のアナログ時計が付いており、元特定車らしい面影が感じられる。

 元々方向幕が小さいため、LEDに交換しても読みづらいことには変わりが無い様子である。そのためか、フロントガラスの端と、後扉の隣の窓に「北回り」「南回り」の札が置かれている。これはかつて特定輸送をしていたときもルートを示す丸囲みのAまたはBと書かれた札が置いてあったのでその名残かもしれない。側面には行き先方向幕が設置されておらず、乗合路線としてスタートした当初は後扉の隣の窓に手書きで画用紙に書いたと思われる路線図が貼られていたことが特筆される。

飯島興業バス/エアロスター
撮影日:2007/07/06 新越谷駅入口交差点
飯島興業バス/エアロスター
撮影日:2007/07/06 越谷貨物ターミナル入口交差点

 先ほどの写真からおよそ1年後の2007年07月に撮影したもの。大きな変化としては、2006年8月頃からセーフティウィンドウに赤字で「路線バス」、青字で「後のり」という札が入った。グローバル交通バスの特定車との区別のためとみられる。また、「北回り」という札がフロントガラスの端に差してあったが、これは北回りと南回りを明確に区別するためと思われる。2007年2月末から南回りが運休となったことから「北回り」取り外されたようだ。

 車内は新車と間違えそうになるほど綺麗である。側面窓の車内側に貼ってある紙は「車内飲食禁止」という注意書きである。このことから、飯島興業は車内美化に力を入れていることが伺える。

 余談だが、運賃表の番号はアラビア数字なのだが、運行開始当初に整理券に印字されていた番号は漢数字であった。その後、備品の交換が行われたのか、一般的なアラビア数字の印字となった。

 2008年5月いっぱいで流通団地循環は運行休止となった関係で、183号車は予備車となり吉川市の本社車庫に留置されるようになった。同年9月末に流通団地循環の運行再開に先駆けて乗務員訓練に用いられたとみられる。しかし、実際に運行が再開された後も同車は運用には入っていない模様である(2008年10月現在)。

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