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[運転会レポート]第5回JR船岡運転所総会 前編

 第5回船岡運転所総会が2006年4月14〜16日の3日間に渡って開催、一般公開された(→事前の告知情報)。船岡運転所総会は、同じ高校の同窓生である船運所長が主催する運転会である。参加メンバーは基本的に同窓生で、スケジュールの都合で入れ替わりもあり、延べ人数は30名前後となった。線路等インフラ設備の大半は船運所長が所有するものであるが、横浜支所(神奈川)、茂原支所(千葉)の各メンバーからの提供もあって大規模な線路配置が実現した。

 開催場所は一昨年、昨年と同じく美里町(旧・小牛田町)北浦地区公民館の研修室で、前後の準備日・片付け日を含め5日間という長期貸切を町から承諾していただいた。

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レイアウト

 最終日(16日)の午前中から一般公開終了の16時頃までの様子をご覧いただきたい。なお、プライバシー保護の観点から、写真にはモザイク処理などの加工をしてある。

4/16 11:20頃
▲見学スペースは陸前船岡駅前(写真中央)。

 見学用のスペースは研修室入り口から横へ陸前船岡駅沿いに配置。写真には写っていないが、写真右端から手前に掛けてのL字スペースには、子供向けに運転体験コーナーも用意した(後述)。

 当初の予定では事前告知にあったように路線などのテーマを決めて、特定の列車を走らせることになっていた。しかし、来場した子供たちに人気がありそうな新幹線や在来線特急列車、ジョイフルトレインやSL列車を中心に本線を運行することとなった。もちろん、ヤードに留置してあるそのほか一般的的な列車も、リクエストに応じて出区となった。なお、支線の谷地線は短編成の列車を、ヤードの入換を行う操車担当の手が空いた時間に運行する形となった。

 やはりちびっ子たちの人気の的は新幹線で、特に東北新幹線や山形新幹線は会場が宮城県だけあって注目度が高い様子であった。また、仙台からも乗れる常磐線のスーパーひたち、JR貨物仙台総合鉄道部所属のEH500(桃太郎)牽引のコンテナ貨物列車も人気があり、特に貨物列車へのリクエストが何度も聞かれたのが特筆される。これも地域性の表れなのかもしれない。

 他の地域の列車では、北越急行681系「SNOW RABBIT」(はくたか)、253系「成田エクスプレス」、373系「ワイドビュー」、ブルートレイン各種、D51-489牽引客車列車といった特急・イベント系の列車、E231系/205系山手線、209系500番台京浜東北線、江ノ島電鉄といった全国的にも知名度が高い路線の電車などの人気が高いようであった。

 多数の来場者を迎え、会場内に入りきれない方もおり、やむを得ず窓の外からの見学になってしまった方もいたのには恐縮であった。

4/16 12:00頃
▲昼頃はお子様を肩車しているお客様も。
4/16 12:30頃
▲東北・山形新幹線に注目が集まっている。
4/16 12:50頃
▲会場に入りきれないほどの入場者数であった。
4/16 16:00頃
▲一般公開終了時刻が近づいた頃の様子。

 夕方になるとまったりして、まるで通勤ラッシュを終えたあとのデータイムのような雰囲気になった。最終的には200〜300名にもおよぶ来場があったと見られる。正確にカウントしてないので目測および勘であるが、恐らくはそのくらいであろう。むしろ、これほどまでに多数の来場者を迎えるとは予想していなかったので、嬉しい悲鳴である。

 なお、この写真の片隅で所長は寝台特急の配置作業を行っている。

体験運転コーナー

 一般的なおもちゃに比べて高価な鉄道模型であるが、気軽に運転を体験してもらおうという目的で子供たちのために体験運転コーナーを設置した。こちらも子供たちで順番待ちが生じるほどの大盛況となった。

4/15 13:40頃
▲15日の様子。準備してます。

 こちらのコーナーは茂原支所のメンバーが線路、制御機器、列車を用意していたエリアである。通称:千葉線。そのため、183系、253系「成田エクスプレス」、255系「ビュー」、113系などのJR東日本千葉支社管内でお馴染みの列車ばかりが大集合していたため、事実上の房総特集となっていた。

 当初は本線と立体交差をするなど少々複雑な線路配置となっていたが、15日の公開終了後にリフレッシュ工事を実施し、16日は複線プレートを中心とした整備された線路配置となった。ちびっ子たちのハードな運転にも耐ええるインフラと船運所メンバーによる運転指導のおかげで安定した体験コーナーが実現した。

 なお、完全に独立していたわけではなく、単線の連絡線が本線のヤードと繋がるという構造になっているので緊急時には本線からも列車を乗り入れさせることは可能であった。

4/16 12:30頃
▲16日の様子。仲良く運転。

記念列車等

 EF65形500番台電気機関車と20系客車は、船運所長がNゲージを始めて最初に手にした当時の編成とのことであるが、大人の事情により記念列車はその復刻版による組成である。所長の父上によるセレクトだったそうであるが、1985年頃にはEF65-500はブルートレインの運用から外れていたという噂がある。

 205系埼京線にはKATO TRAINを意識して船岡運転所創設20周年記念の車体広告を実施している。6扉車2両を含む10両編成で、白色室内灯まで装備された豪華版である。

EF65-500形電気機関車&20系客車
▲EF65形500番台電気機関車と20系ブルートレイン。
205系埼京線ラッピングトレイン
▲205系埼京線・船岡運転所創設20周年記念ラッピング列車。
クモハ12052
▲船岡運転所発祥の地・鶴見を走ったクモハ12052。
各種ブルートレイン
▲記念列車撮影会と聞いて撮ってみましたが…。

ご紹介いただいた各メディアさま

 今回の運転会は下記のテレビ番組および新聞記事にて紹介された。これらの報道をご覧になってから来場されたお客様も多数いらっしゃった模様である。

  • 鉄道模型を楽しもう!(NHK仙台放送局「てれまさむね」:'06/04/14放送)
  • 沿線もリアルに再現 愛好家ら鉄道模型運転会 美里河北新報:'06/04/16付け朝刊26面)
  • テーブル上で出発進行! 美里で鉄道模型運転会大崎タイムス:'06/04/16付け朝刊2面)

 そして、美里町広報紙「広報みさと」平成18年5月号にも掲載!

 さて、後編は仙台特集と沿線風景、走行編は列車の走行風景のリポートである。

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