食べ始めから10分が経過した頃、大石の表情からは若干の疲れが見え始めた。しかし、すでに大皿の上には残りわずかとなったカレーライスがあるだけであった。これならば、あと4分であっても、完食は可能と思われる。
1.5kgカレーに挑戦したときも、この勢いさえあれば、20分以内での完食はできたかもしれない。そう、1.5kgカレーとは、視覚的にもプレッシャーをかけるものであるのだ。カレー大将軍も、このリハビリを乗り越えれば、いつかは1.5kgカレーの完食に勝利の旗を立てることができるのかもしれない。そう、思っていた。
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