しらこばと車輌工場

Google

トラフィックゲート


☆東急百貨店産地直送便☆
新鮮さを産地・工場より直接お届け。

 


誕生日に人気シェフの味を
今売れ筋ケーキはコレだ!

 


【宿ぷらざ】レジャー風呂特集!

 


手軽に書籍をダウンロード
小説から漫画・写真集まで
電子書籍ならパピレス!

 


TSUTAYA DISCAS
ネットDVDレンタル!
DVDが借り放題!

 


ポイント・カフェ

トップREADYMADE  > 関東鉄道キハ300形・常総線

関東鉄道キハ300形・常総線

モデモ 品番:NK507 関東鉄道 キハ300形 2輌セット

キハ300形2両セット 2両連結した写真

 MODEMO製品のキハ35系シリーズの私鉄バージョンで、2002年に発売された。キハ300形の2両セットである。

路線情報

関東鉄道グループの概要

 関東鉄道は茨城県の取手〜下館間の常総線と佐貫〜竜ヶ崎間の竜ヶ崎線の2路線を持つ全線非電化の私鉄で本社は土浦市にある。関東鉄道グループの鉄道路線は鹿島鉄道が存在するが、このほかに1987(昭和62)年に廃止となった筑波鉄道があった。分社化・廃止による路線の減少はあるものの、非電化私鉄のグループとしては日本最大の規模とみられる。ちなみに、関東鉄道そのものは京成グループではあるが、実は東武鉄道も資本参加しているため、純粋な京成グループということではないようだ。

 車両はかつては自社発注車から日本全国で廃止になった鉄道会社から買い集めた雑多なディーゼルカーが大半を占めていた。近年は、国鉄キハ10系やキハ20系ならびに他社のディーゼルカー等の走行用部品を流用して車体を新規で作成したグループ(キハ0形、キハ310形、キハ530形)、国鉄、国鉄清算事業団、JR各社から購入したキハ35系グループ(キハ300形、キハ350形、キハ100形)、自社発注の新型車グループ(キハ2000番台)となっており、徐々にキハ2000番台に統一されていくものとみられる。

関東鉄道グループの歴史

 関東鉄道のルーツは、1899(明治32)年に開業の竜崎鉄道(佐貫〜竜崎(現:竜ヶ崎)間:後の竜ヶ崎線)、1912(明治45)年に設立された常総鉄道(取手〜下館間:後の常総線)、1918(大正7)年に開業の旧・筑波鉄道(土浦〜岩瀬間:後の筑波線)、1922(大正11)年に設立された鹿島参宮鉄道(石岡〜鉾田:後の鉾田線)の4つの鉄道会社と茨城県に多数存在していた多くのバス会社である。1940(昭和15)年に常総鉄道と筑波鉄道が合併して常総筑波鉄道となった。また、1944(昭和19)年に鹿島参宮鉄道が龍崎鉄道を吸収合併している。1965(昭和40)年に常総筑波鉄道と鹿島参宮鉄道の2社が合併して関東鉄道が誕生した。

 1970年代からは自家用車の普及などに伴い乗客数の減少が目立ってきた。経営の合理化のため、1979(昭和54)年に筑波線を筑波鉄道に、鉾田線を鹿島鉄道にそれぞれ分社化となった。しかし、筑波鉄道は経営状態は良くならず1987(昭和62)年に廃止された。以降、路線の大きな増減は生じていないものの、鹿島鉄道の経営状態が引き続き芳しくないことや、2005(平成17)年のつくばエクスプレスの開業による常総線への影響が懸念されている。

※(補足) 常総筑波鉄道は、常総線から分岐する鬼怒川線(大田郷〜三所間)も保有していたが、1964(昭和39)年までに段階的に廃止している。

関東鉄道常総線の概要

 常総線は取手から下館に至る路線で、そのうち取手〜水海道間は複線化されており、非電化私鉄では珍しい。また、3扉ロングシートの通勤形の気動車(ディーゼルカー)が集中的に導入されるなど、ローカル私鉄というよりは都市近郊の通勤路線という性格を持つ路線となっている。これは東京近郊のベッドタウンとして常総ニュータウンをはじめとする宅地開発が沿線で行われてきたことによるものである。他社線とは取手でJR常磐線、守谷でつくばエクスプレス(予定)、下館でJR水戸線と真岡鉄道と接続している。なお、水海道〜下館間は単線であることや、ワンマン運転が1997(平成9)年から開始されていること、水海道に車両基地があることなどから、列車の運用は水海道を境にして区別されている。

 2005(平成17)年8月のダイヤ改正からは快速列車が運行される予定である。このほかにも列車の運用を始め、ダイヤには大きな変化が生じることが予想されている。

実車情報

 キハ300形は元国鉄キハ35系キハ30形で、1987(昭和62)年〜1992(平成4)年にかけて国鉄清算事業団およびJR東日本JR九州から合計16両を導入している。関東鉄道での番号のつけ方は基本的に「キハ30+号車番号」となっているようで、301〜3016という番号が付与されたようだ。キハ35系は国鉄が101系電車を基本として通勤型ディーゼルカーとして製造したグループで、正面は切妻貫通スタイル、側面は外吊3扉、車内はオールロングシートとなっている。キハ35系うちキハ30形は両運転台となっており、1両単位での運行が可能となっている。301号車のみ筑波鉄道が導入したが同線廃止後、常総線に転入している。

キハ303
▲ キハ303の実車写真。新守谷にて撮影。

 キハ300形のうち、306、3013号車は水海道〜下館間のワンマン運転用に改造されキハ100形の101、102号車となっている。305号車と3016号車もワンマン化改造が行われ103、104号車として使用されたが、キハ2200形導入に伴い再びツーマン車となり、キハ300形の原番号へ戻されている。

 エンジンは基本的にDMH17H型を搭載しているが、一部の車両は小型で高出力のDMF-13HZ型に交換されている。また、冷房改造も行われており、サービス向上が図られている。なお、1992(平成4)年に取手駅で発生した暴走事故で駅ビルに激突した3010号車が廃車になったほか、老朽化や新型車導入に伴って何両かが廃車になっている。最近は基本的には朝夕のラッシュ時にキハ0形・キハ310形の増結用としての下館寄りに連結される運用が多いようである。

 2005(平成17)年8月のダイヤ改正以降、常総線ではATS-Pの実装、全列車ワンマン運転、2両編成化、快速運転などが実施され、運用に入る全車両が対応となる。しかし、キハ300形とキハ350形のグループは一部を除いてそれらの対応機器の搭載工事が見送られており、処遇が注目されている(事実上の運用離脱か?)。

模型写真

3015

キハ3015

 動力車のほうは3015番としてみた。

3016

キハ3016

 トレーラー車のほうは3016番としてみた。

 連結器は、MODEMO製のTNカプラーが標準装備されているため、連結間隔は実感的である。室内灯は、TOMIX製の室内照明ユニットLA(品番0755)LA-CL(品番0783)に対応しているので、お好みで別途購入となる。

 屋根上のベンチレーターは角型押し込み式とグローブ形の2種類があり各自で選択して取り付ける。関東鉄道では後者のグローブ形を使用することになる。

 行き先方向幕シールには、「取手」「水海道」「下館」「回送」の4種類が用意されているので、各自のお好みで貼り付ける。また、キハ100形として仕立てられるように「ワンマン」も収録されている。車番インレタシートには、キハ301〜3016、キハ101〜104の全ての番号が収録されているので、これも各自のお好みで選択して転写する。

 なお、このページで掲載している模型写真は、これらの付属パーツ類の取り付けなどを済ませているほか、例によってガンダムペンで墨入れを行っている。

総評

 塗装は例によって綺麗な印刷が施されており、乱れもなく申し分ない仕上がりとなっている。

 パーツ、シール、インレタがこれだけ充実しているにもかかわらず、屋根上に搭載するクーラーや、関東鉄道の無線アンテナのパーツが含まれていないのが残念であった。これは各自で調達して取り付けるのが良さそうだ。

 キハ300形に続いて、片運転台のキハ350形や、ワンマン対応のキハ100形(常総筑波鉄道復刻色)なども製品化されると楽しそうだ。

参考文献・資料・URL

 このページの作成にあたり、下記の資料を参考にしている。

戻る

本ウェブサイトに掲載している文書・画像等の無断転載を禁じます(リンクバナーを除く)。
キットの製作や模型の改造といった作業の実践は自己責任であり、状況によってはメーカー保証対象外になる可能性があります。
本ウェブサイトの利用により、いかなる損害が発生しましても、一切の責任を負いかねますのでご注意ください。

©2002-2008 Copyright by YUHIKO. All rights reserved.