しらこばと車輌工場

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日本国有鉄道C63形蒸気機関車

マイクロエース 品番:A0280 C63-2 標準型

全景 C63-2 全景

 設計だけで製造に至らなかった幻の蒸気機関車で、MicroAceから製品化された。

概要

 1950(昭和25)年、蒸気機関車の新製が終わり電気やディーゼルといった近代的な動力が主流となる歴史のターニングポイントで、湧き上がった蒸気機関車の製造計画があった。それは、何らかの要因で近代の普及が遅れた際、補助的な意味合いで新型の蒸気機関車を製造して投入することが想定されたのであった。1955(昭和30)年、C58形を基本としてC51形と同等の性能を持つ機関車として設計が具体化された。翌年には設計図は完成し、試作機の製造指令を待つだけとなったようだが、交流電化やディーゼル技術が進展したため、結果的に製造には至らず、日の目を見ることはなかった。

模型

 前々からMicroAceは蒸気機関車のラインナップが豊富で、かつマニアックな特定ナンバーを含めて製品化されている。C63は、「C63-1 お召し指定機」、「C63-2 標準型」という単品のほかに、「C63-3 + 61系客車・幻の普通列車 7両セット」、「C63-1 + 10系客車・幻の急行列車 木箱7両セット」と4パターンが製品化されている。いずれにしても幻の機関車だったということで、設定に架空の事項が含まれている点は、MicroAceらしいコンセプトだと思われる。

 さて、筆者は「C63-2 標準機」という単品を購入したわけだが、どんな客車を牽引するか現在検討中である。

前方から 前方から

 箱から取り出して驚いたのは、なぜか「富士」のヘッドマークを装備していることである。1950年代の富士は昼行の特急である。その後の寝台特急として仕立てて20系や24系あたりの客車を連結しろという意味なのか。旧型客車あたりを連結して普通列車でも仕立てようと思ったところで、製品のほうから列車の指定をされた気分である。このヘッドマークは取り外すことはできるわけだが、さて、どうするか。

実験

 それでは、C63に似合う客車探しをすることにする。下記は検討段階による連結実験である。

C63-2+スハフ42 スハフ42を連結した例

 スハフ42を連結してみた。一番しっくり来るのはやはり旧型客車であろう。

C63-2+マニ50 マニ50を連結した例

 マニ50を連結してみた。違和感があまりない。この色がそう思わせるのか、C63という蒸気機関車が近代的な客車を似合わせているのか。

C63-2+スハフ12 スハフ12を連結した例

 スハフ12を連結した例。12系客車も無難なところであるが、どうだろうか。

C63-2+サハ103 サハ103を連結した例

 おまけでサハ103を連結してみた例。蒸気機関車が電車を牽引することはたぶん無かろう。

 …試行錯誤は続く。

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