-
臨時列車と撮影会
-
撮影会
目玉はやはり急行「りょうもう」で使われた1800系とその改造車、200系の並び撮影会が行われたことである。団体専用として原色で残る1800系1819F、日光線系統の急行用に改造された300系、350系、そして佐野線や小泉線で運用されている通勤型(近郊型?)改造車、そして現役の特急「りょうもう」200系と、4本の列車が並べられていた。おそらくこの4本が並ぶのはこれが最後の機会ではないかと思われるだけに貴重であろう。
1800系1819Fは館林発南栗橋行き、350系は栃木発南栗橋行き、200系は浅草発南栗橋行きの臨時列車に充てられていた。急行列車の運用減で300・350系が団体専用列車にも充当されており、最近は1819Fが団体専用列車の運用に入ることは殆ど無い。筆者も1819Fの走行を見るのは数年ぶりとなった。
10000系後期車(手前)、30000系(奥)
撮影会の会場から別角度へカメラを向けると、留置線に停めてある10030系(10050系かも)や30000系の姿も見られた。
-
工場見学会
-
南栗橋工場は今年から稼動している電車工場である。西新井工場と杉戸工場を廃止・統合して新設された。東武本線の車両だけでなく、一部の東上線配属車両の保守整備もここで行われている。
制動弁(ブレーキ弁)の展示
工場棟の見学会は午前と午後に分けて行われていた。順路が設定されており、わかりやすい解説の書かれた掲示物が設置されているほか、要所には担当者が立ち会って質問などを受け付けていた。工場で行われている修繕・検査作業の様子を見て取ることができた。
クレーンで持ち上げられる10000系電車
検査中の10000系(確か11606Fだったと思うが)がクレーンで持ち上げる実演が行われていたが、これはギャラリーが集まり注目のシーンだったようだ。工場内には8000系2連、6050系2連、そして出来立ての800系3連、最終検査中の8000系4連などもあった。800系は観察がしやすい状態になっていた。工場では車輪・車軸の倉庫管理、MG(電動発電機:補助電源装置の一つ)のメンテナンス、台車や車体の塗装から乾燥、洗車といった作業は全自動で行われているようだ。作業員の手作業となっているのは細かい部品の検査・交換・修理が主になっているようである。
整備中の8000系電車の連結部
整備中の6050系電車(快速急行なのに林間学校表示)
工場は思いのほか広いために周るのに1時間くらいかかった。
-
働く車の展示
-
工場棟の脇には働く車を並べており、軌陸車、東上線の作業車、東武バスの観光車・路線車(CNG)、東北急行バス、久喜消防署の消防車などがあった。
-
休憩場所
-
屋外の工場線には30000系の4両固定と6両固定がそれぞれ休憩用車両として留置されていた。管理棟と同様、冷房の効いている休憩場所として混雑していたようである。敷地内の自動販売機は概ね売り切れ状態であり、後で気づいた限りでも南栗橋駅前の自動販売機も同様に売り切れ続出であった。周辺にコンビニエンスストアは無く、飲食店も見当たらないこともあり、後述の屋台村での飲食物の販売は貴重な食糧となった模様である。
また、管理棟1階ではNゲージ鉄道模型の運転スペースも設置されていた。TOMIX製のレールを敷いただけの簡易なものであったが、100系スペーシアを始め、6050系や8000系などが走行しており、冷房が効いていることもあって人だかりができていた。
-
屋台村
-
屋台村では先述したカレーライスなどの飲食物の販売、栗橋や館林の名産品販売、記念パスネット販売、東武関係のおもちゃ・グッズ販売、ジャンク品販売などの屋台とテントがあった。
ジャンク市は廃車や更新で不要になったマスコン、メーター、乗務員席、方向幕といった車両関係の部品、太田駅改築工事に伴う旧看板類、東上線の旧停車駅案内看板、流山おおたかの森駅開業に伴う初石駅などの旧看板があった。このテントには入場制限があり、長蛇の列ができていた。これらが一番人気だったのかもしれない。
記念パスネットは、10月2日の「東武の日」を記念した絵柄が印刷されているものであった。こちらも購入には並ぶ必要があったが、スムースに進んでいるようであった。「鉄道の日記念・救援車クエ7001パスネット」はここで売っていたのかどうかは確認していない。
東武商事と思われるテントでは、カレーライスやカレーナンのランチ、飲み物などが販売されていた。他にも、焼き鳥、まんじゅう、せんべいなどを売るテント、名産品のお酒(?)などを販売しているテントなどもあった模様である。
東武関連のグッズ販売テントは分散していたが、クリアファイル、貨物マウスパッド、2006年版東武カレンダー、モニ1473ポストカード、東武鉄道Tシャツ(東武電車のイラストが印刷されている)、DRCクッション(1720系の座席と同じ生地のクッション)などの販売を確認。
-
イベントの前に
-
会場へ行く途中に、200系、1800系、350系による臨時列車を撮影したのだが、そのついでに、久しぶりに東武電車をいろいろと撮影した次第である。今日は土休日ダイヤで列車の本数が平日より少ないながらも、注目の800系/850系、東京メトロ8000系8009F、東急8500系8616Fなども見かけただけに撮影する価値はあったと思われる。
-
シャトルバス
-
ちなみに、南栗橋駅東口と会場の間をシャトルバスが有料で運行されており、これに東武バスが3台充当されていたようである。このあたりで東武バスが見られるのも珍しいかもしれない。なお、このシャトルバスは「駅→会場→駅」の往復券が200円、「会場→駅」の片道券が100円であった。バス共通カードは使えない上に、「駅→会場」の片道券がないという意味深な運賃設定が行われていた。
-
その他
-
屋台村の裏側にある留置線には、3本の留置線がある。午前中は東急5000系が留置されていたが、午後になると東急8500系、東急5000系、東京メトロ08系の3本が並べて留置されており、これが気になってしょうがない人もいたようである。また、帰りがけには1800系通勤車の返却回送を南栗橋駅で目撃し、カメラを持った人が殺到していた。そのあと、春日部駅のホームにある店で遅い昼食を摂ろうと思って列車を降りたところ、5番線(側線)に1800系通勤車が返却回送で退避入線したため、思わず撮影したのも言うまでもない。この退避中、「回送」表示だった方向幕が「館林」や「伊勢崎」に切り替えられていたのを筆者は見逃さなかった。あれは乗務員氏のサービスか?
-
関連記事
-