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京浜急行の吊り革
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1999年か2000年頃、大宮高島屋にて鉄道展のようなイベントが行われていた。その時に購入した吊り革である。高校時代の友人がその会場でアルバイトをしていたので、せっかくだから何か買うことにしたのである。なんとも目的のない買い物であった。京浜急行の電車の吊り革で、1個300円。状態の良いものを見繕って購入したのだった。
当時、1000系が廃車になっていたり、2000系が3扉改造されたりと、京浜急行からは廃品が放出されていた模様で、この吊り革はおそらくは2000系のものと思われる。この会場では、その2000系のクロスシートが数万円で販売されていた記憶がある。
しかし、吊り革なんぞ購入したところで使い道があるわけでもなく、困ったオブジェとして我が家に存在し続けている。それが高島屋の紙袋から出てくるのだから、ますます不思議な存在である。
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成田・羽田空港直結一番列車乗車記念
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1998年11月18日、京浜急行、都営地下鉄(浅草線)、京成など各線が大幅なダイヤ改正を行った。京浜急行羽田線の羽田空港延伸に伴うもので、このときからエアポート特急なる摩訶不思議な列車が羽田空港と成田空港を結ぶこととなる。
このダイヤ改正当日、同じクラスのN氏が一番列車に乗り込んで記念グッズを貰ってきたらしい。ところが、本人は要らないなどと言って半ば強制的に私に譲ってきたのであった。
中には、成田空港公団のロゴ入りシャープペンと、京成スカイライナーのかわいいイラストが入ったペンケースが入っていた。なお、断っておくが、私はこのダイヤ改正にはあまり興味がなかったので、一番列車には乗車していない。
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所さんの目がテン!
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1998年3月のことであった。一見何の変哲もない一枚のプリントが、うちの高校の生徒に配布された。日本テレビ「所さんの目がテン!」から送られてきた出演依頼と称したプリントである。このプリントにはこんなことが書かれている。
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岩倉高校のみなさん テレビ番組の出演者の募集です
日本テレビ「所さんの目がテン!」(毎週日曜 朝7時放送)では「通勤電車」をテーマに番組を制作中です。
そこで、岩倉高校の皆さんに協力していただき、 「電車の車両にどうやったら最も効率よく人が乗り込む事が出来るか」 実際に電車の車両を使った実験をしたいと考えています。
実行日:3月27日(金)
場所:神奈川県藤沢市 辻堂海浜公園(交通公園)
集合時間:午前8時 岩倉高校集合(こちらの用意したバスで藤沢まで移動) 午後4時までには岩倉高校までもどって来ます
募集人数:60名
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なお、当日は番組レポーターの矢野明仁がみなさんと一緒に実験に挑戦します。
みなさんのご協力お待ちしています
「所さんの目がテン!」スタッフ
担当 ○○(○○○○)
TEL 03−XXXX−XXXX
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校内放送で先生がテレビの取材があるということを一生懸命宣伝していたのを思い出す。この日にロケされた番組が放送されたのは翌4月19日の早朝である。実際に見てみたが、うちの高校の生徒は数人しか登場しておらず、大半はどこかの大学の鉄道研究会の人々だった。それってカットされまくったからか?
募集人員が60人のところ、おそらくは10人前後の生徒がロケに参加したと思われる。なぜなら、このロケを行った日は、次年度分の教科書販売日であった。しかも、販売はその日限りであるから、何が何でも教科書を買わねばならない。ロケに参加した生徒は、友達にでも代理購入をお願いしたのだろうか。
教科書販売日に買いそびれた者は、自ら都内の高校教科書を取り扱っている書店を回るだけでなく、鉄道実務に関連する書籍を扱っている卸業者も回って「教科書」を購入してこなくてはならないわけで、テレビ番組のロケよりも教科書販売を選んだ生徒が多いのも納得のいく話だろう。もちろん、私も教科書販売を選んだ。