-
組み立て
-
組み立てそのものについては素組みである。妻面の組み合わせ、側板の向き、アンテナの位置など、箱に書かれている注意事項に気をつけて作成することになる。特記事項は特にない。塗装前の組み立て部分を大別すると、(1)クーラー、(2)屋根、(3)車体、(4)床板と床下機器となる。なお、動力ユニットを取りつける車輌については、動力ユニットに添付されている説明書にある通りに、干渉するリブを削り取る。
-
塗装
-
まずは車体の塗装。特徴ある前面部分の塗り分けは鉄道カラースプレーによる塗装とした。最初に赤(西武レッド)を吹きつけ、マスキングを行なった後にステンレスのシルバーを、最後に貫通扉部分の黒い部分の塗装を行なっている。
この時、車体と屋根部は別々にしていたので、屋根は別途ねずみ色で塗装。また、床下は黒なので、正面の貫通扉を塗装するときに一緒に行なっている。
-
接合
-
別々にしておいた、車体箱に屋根部分の取り付けを行なう。このためマスキングの手間が一部省略することができたが、この接合の際には接着剤が塗装面にはみ出ることがないよう、注意が必要である。このほか、別パーツ化してあるクーラーの取り付けも行なう。
-
デカールとシール
-
側面の帯は、キットに付属していた8090系用の帯のデカールを利用している。ただし、細いほうのみを切り取り、車体下方に貼りつけている。このほか、車番と、“TOKYU CORPORATION”のマークもデカールとなっている。
行き先方向幕はとりあえず「渋谷」としておいたが、LEDタイプではなく通常の幕のものである。これは、友人から聞いた情報に、「派手な更新車の中にはLEDでないやつもあるよ」というものがあったためと、LEDタイプのシールがそもそもキット製品に入っていなかったことにある。とはいえ、当時は車番まで知らないので適当な番号を貼り付けている。後の調査の結果、末期では8021F編成と8023F編成が歌舞伎更新車でありながら行き先表示が方向幕装置のままとなっている編成であった。
-
表面保護
-
当然のことながら、塗装作業とデカール等の貼り付けが終わったあと、クリアの吹きつけを行なっている。シールは大丈夫かもしれないが、デカールは特に要注意な物であるため、表面保護のクリアは必須と言える。
(数日後、完成した作品を友人に見せたところ、一部の帯デカールがポロっと落ちるという災難に見まわれた経緯あり。デカールの貼り直し、そして窓ガラスを取りつけたあとだというのにクリアの吹きつけし直しという二度手間に陥っている)
-
窓ガラス
-
窓ガラスの塩ビ板は言うまでもなく、ゴム系接着剤で貼りつけ作業を行なう。透明タイプのほうが、はみ出ても目立たないと思われる。
-
最後に
-
必要パーツ類の装着を行なう。パンタグラフ、台車、動力ユニットの取り付けである。いずれも嵌め込み式であるので難しいことはない。なお、カプラーは製作当時の流行だったKATOカプラーNに交換してある。