改造先頭車は、中間車側板の一部を切り取り、そこへ運転室部分パーツを切り継ぎするという改造作業を行う。これに、改造先頭車の前面マスクを取りつけます。福島交通、北陸鉄道、水間鉄道の車輌を作る際も同様である。この改造車用マスクの窓配置は東急9000系や1000系などと似ているが、非貫通である上に運行番号窓が無かったり、形の異なる行先方向幕窓が用意されている。この、行先方向幕窓は、福島交通の車輌を作る際に使うが、弘南鉄道には必要ない彫刻なので、塗装の前に削ることになる。
側板を切り継いだ箇所には隙間ができてしまう。そのため接着剤を流し込み、隙間を埋める。本来はパテなどを使うべき所であるが、当時はパテを買う予算すらも無かったので、接着剤で代用した。
原型先頭車と同様に、前面にのみ赤帯を吹き付ける。なお、運転室の窓周りは黒く塗装するものと、窓枠のみ黒くするものの2パターンが存在しているのだが、面倒なので、窓回りはすべて黒く塗ることにした。このとき使用したのは黒の油性マジック「マッキー」であった。塗料すらケチっている実状である。
塗装はまぁまぁの出来となったのだが、切り継ぎをした部分は接着剤がはみ出すなどして汚い仕上がりになってしまった。