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城西交通バスとは
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城西交通バスは、東京の城西地区を走る小規模な路線バス事業者で、爆弾が仕掛けられたり、バスジャックに遭ったりと、何かと事件が多い。これらの事件の捜査は警視庁西部警察署捜査課の大門軍団が行なっている。と、ここまで書いて気付かれた方もいらっしゃると思うが、刑事ドラマ「西部警察」に登場した架空の路線バスである。ドラマの設定上、山手線の目黒駅、恵比寿駅、田町駅を起点にいくつかのバス路線を運行しているようだ。
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製作の経緯
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特に理由は無く、ドラマに登場したバスの塗装を再現するために作成。設定の大半は想像上のものであり、ドラマ内に登場したバスが富士重のえらく古いバスだったことから、現代だったら7Eを導入していると仮定した。ドラマそのものが1979年〜1984年にかけての放送だったため、時代設定が少々古くなってしまうのは致し方がないのだが。
せっかく7Eで作ったわけだだが、現実世界では富士重工業はバスボディの架装事業から撤退してしまったため、このバスもまた過去のものとなってしまった。富士重のデザインは好きだったんだけどなぁ。
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模型について
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種車は先述の通り、TOMIXの未塗装キットシリーズ、富士重工路線バス(品番3599)である。使用した塗料は、GREENMAXの鉄道カラースプレー[15]黄緑6号と[25]緑15号、BANDAIのガンダムマーカーの「スミいれ用ブラック」と「ガンダムシルバー」を用いている。
モデルは、登場回数の多かった緑系のタイプを選択、塗り分けはドラマに写っているものを参照している。基本的には、屋根上と車体下半分が緑15号、車体上半分と後部が黄緑6号である。ただし、単純に横一線の塗り分けかと思ったら大間違いで、側面は前ドアの後ろからリアの部分にかけて緑15号の塗装部分が下がっていくのである。また、正面部分もV字のように塗り分けている。
そもそもドラマ内ではカーチェイスや爆破、蜂の巣になったりするチョイ役なので、廃車直前の中古バスだっただろうし、適当に塗り分けたデザインなのだろうが、社名や社紋が入っていたりと意外に手が込んでいるような気がする。
行き先方向幕やナンバープレート、出入り口看板のデカールはキットに付属のものをそのまま使うことにした。ドラマの再現をするなら、自分で作って印刷したほうがよいだろうが、架空のバスということを考えれば、付属のデカールをそのまま使っても差し支えはないような気がしたためである。なお、ロゴや社名の表記を行っていない。ちなみに、何か広告でも取り付けようかと思ったが、プレーンな状態のほうが良さそうなので広告の取り付けは行っていない。
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作品画像
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方向幕などはキット付属のデカールを使用。
行き先方向幕やナンバープレートなどの飾りのデカールはキットに付属しているものを使用した。そのため、ドラマの設定で登場するものとは異なる行き先となっている。フロントの行き先が入っていないと、7Bとなんら変わらない顔つきになってしまう。
▲今回作成したのは全部で8台。同じ色のバスがこれだけ並ぶと、まるで営業所か廃車置場のようだ。
▲1台だけ窓サッシ周りを黒く塗らないものを作成。
製造予算削減車をイメージ。本当は、窓サッシを銀にしようと思ったが、やっぱり黒のほうが締まって見えるから黒塗りを本採用にしただけである。
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ご案内
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城西交通バスについては、別途ページを作ってますので、もしよければそちらもどうぞ。
→「西部警察研究・がんばれ!城西交通バス」