しらこばと車輌工場

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日本国有鉄道 40系電車(オレンジ)

 これは、1997年頃に作成した模型の記事で、執筆は1999年頃です。高校時代の少ない小遣いから製作費用を捻出していたため、経済的な苦労が…。

製作動機

 記念すべき私のGMキット第一号である。まだグリーンマックス(以下、GM)の製品で模型を作ったことのなかった私は、まずは手始めにばら売りされている車両を作ることにしようと考えた。要するに単品をちょこちょこ作るのが妥当な線であろうと判断したわけである。GM製品のエコノミーキットには「4両セット」というのが多く、一度に果たして4両も作ることが出来るだろうかというのが一番の心配だったのだ。当時、友人からも一度に沢山作ろうとすると長続きしないと言う意見もあった。

 でも、どうしてもなにか作ってみたかった私は、GMのカタログをいろいろと見ていて、単品コーナーを発見したのだった。旧型国電においては単品販売も行われているのである。そのなかから、割と簡単そうな車両を作ってみることにした。

 旧型国電にも、切妻のものもあれば、80系や70系に代表されるような流線型もある。流線型は塗装が難しそうであるということ、個人的には通勤電車っぽいやつが好きであるということをなどを理由とし、切妻の車両にすることよろしいかと判断したのである。

キットの購入

 塗装は、とりあえず茶色(ぶどう色2号)にしようかと思っただが、自分の行っていた模型店ではちょうど茶色が品切れだったので朱色にした。まず手始めに最初にクハ55を購入。説明書には、片町線で朱色を使っていたようなことが記述されていた。まぁ、最初だから朱色でもいいやと思い、これで初めての模型作りが始まったのだ。ムリしてスカ色の電車を作って失敗してもおもしろくないので、単色塗りが賢明だろう。

組み立てと塗装

 説明書をなんとか理解しつつ、接着剤で取り付けて行きます。車体を大まかに組み立てた所で塗装をするわけです。床下部分は黒、車体は朱色とする。屋根はまだ塗らないのでマスキングテープを貼って隠す。とりあえずベランダに新聞紙をひいて、カタログにあった塗装の仕方を参考にしてスプレーで吹き付け。GMではスプレーで塗る場合と、塗料を薄め液で薄めて筆で塗る2パターンがあります。筆だとむらができてしまう恐れがあると判断したため、スプレーを使用した。

 まぁ、最初だからちょっと厚塗りしすぎたナ〜という感じにはなってしまいまったが、これで乾くまで待つ。実は予算の関係で、床下に塗る黒と、屋根に塗る灰色のスプレーは購入できなかったので、ここではひとまず車体だけは完成させることにしたのだった。本当は塗装が終わったら、クリアースプレーを塗って、塗装の保護を行わなくてはならないだが、これも予算の関係上カット。(^^;

ガラスの取り付け作業

 そんなわけで、早くも窓ガラスをとりつける。先ほどのプラスチック用の接着剤だと、塩ビの窓ガラスが曇ってしまうので、ゴム系の接着剤を使う。車体の裏を良く見ると、ドアの窓と客用窓の間には若干の段差があるので、ドア用と窓用を長さを計って別々に取りつけることに。これは初心者にとっては、また細かい作業と感じるものだった。それにゴム系接着剤は粘るので、下手をすると、塩ビのガラスの外から見えるところに付着し、汚くなってしまうので注意が必要。

 なんだか納得のいかない窓ガラスとなってしまいまった。ひとまず、床板を含めた床下部分をはめこむことにした。ここでは接着はしない。今後、黒塗りをする際に外せないと大変なことになるからである。

車輌の増備

 後日、厳しい予算の中、黒のスプレーと台車を購入。床下を黒く塗って、それらしくなりました。屋根は最初から灰色のプラスチックなのでそのままでもいいかと考え、しばらくはそのままにしていた。

 こんな調子で、少しずつクモハ43クハ47クハ55を買い足し、4両編成になった。店舗の在庫の関係で、電動車を1両しか購入できなかったため、最後に買ったクハ55は、無理やりパンタグラフ、ランボード、避雷器をくっつけて、見た目の上では電動車になった。クハ47は片町線で使っていたかどうかもわからないし、編成はでたらめだし、結局のところわけのわからない旧型電車が出来あがった。最初はこんなものでしょうかねぇ。

編成図

 あくまでも、風味が大事。厳密には、42系といったほうが良いかもしれない?

クハ55 クハ55 クモハ55? クモハ55? クハ47 クハ47 クモハ43 クモハ43
クハ55 クハ55 クモハ55? クモハ55? クハ47 クハ47 クモハ43 クモハ43
クハ
55
(Tc)
クモハ
55?
(Mc)
クハ
47
(Tc)
クモハ
43
(Mc)

作品画像

クハ55

クハ55

 初めて作った車輌がこれ。ベンチレーターと屋根が塗り分けられていなかったり、ヘッドライトがシルバーだったりと、ダウトな塗装が多い。

クモハ55?

クモハ55?

 実在しないダウト車輌。パンタグラフの付いている場所もおかしいうえに、配管が無い。なお、この編成ではこの車輌が動力車である。

クハ47

クハ47

 この車輌のみ、ランナーからパーツを外したあとすぐに塗装を行い、そのあとに組み立てるという順序を変えて組み上げた。さりげなく塗装漏れをしている部分があったりする。

クモハ43

クモハ43

 旧型国電といったら、前パンタの電車ですよねぇ。威勢が良い感じがします。

編成全体

編成全体

 4両編成に連結するとこんな感じです。このような列車が実在したかどうかは定かではありません。

 初めてのGM車、これにて完結。って、良く見ると形式名やらなんらやのインレタを転写してないではないか…。そのうちやっておかねば。

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