作業工程はいたって単純である。ボディ一式を洗った後、パーツごとに色を変えて塗装をしている。ベンチレーターは灰色、屋根はダークグレーというところはGMカラーそのままである。ボディは、ジェイズ製「ぶどう色1号」を試しに使ってみた。旧型国電でおなじみのぶどう色2号に比べると暗い色合いで、旧型客車に使われていた色である。
▲ 行き先方向幕が「赤羽線」である理由は……なんとなく、である。
ジェイズのスプレー缶はGMカラーのロング缶に比べるとサイズが大きく、内容量も多い。4両くらいの塗装なんて大したこと無いと思っていたのだが、そうでもなかった。塗装中、ガスの出力がだんだん弱ってきて、4両を塗装したところでガスが出なくなってしまった。塗料はまだまだたくさん残っているのに、これはどうしたことなのか。そんなわけで、写真ではわかりにくいが、よく見るとボディの塗装が不十分である。
そんなことにもめげず、作業続行。ドアの黒ゴムにはガンダムマーカーの灰色を、靴擦りには同じくガンダムマーカーの銀でそれぞれ色差しを行う。行き先方向幕、運行番号、編成番号、シルバーシートのシールを貼り付けの後、付属のインレタから適当な番号を選んで転写しておく。
国鉄時代の仕様とするため、クーラーのパーツは取り付けず、完全に非冷房車とした。GMの無線アンテナパーツも付けなかったので、仕様の上ではかなりプレーンな状態の103系であることは間違いない。
トレーラーの足回りはTOMIX製だったのだが(武蔵野線のE28編成の製作にそれらを供出した関係で)eシリーズの床下セットを利用している。先頭部分はボディマウント式TNカプラー、それ以外の連結器はすべてKATOカプラー密連形に交換している。先頭部分をわざわざTNカプラーにしたのは、気分的にもう一本作成して4両+4両の8両編成にでもしようかななんて思っているからだ。
▲ 遠目で見たら、旧型国電のセットにしか見えない。